奈良交通 旧「浄瑠璃寺南口」停留所の名称変更に関するメールのやり取り(平成27(2015)年)

奈良交通のバス停留所「浄瑠璃寺南口」の名称が「中ノ川東」に変更されたいきさつについて奈良交通と奈良市に問い合わせました。

奈良交通にホームページの問い合わせフォームを通じ名称変更の理由について問い合わせた返答

タイトル
お問合せの件
日時
2015年1月26日(月) 午後4時36分
発信者
奈良交通(株) お客様サービスセンター

****** 様

 この度は、ご照会いただき、ありがとうございます。

 さて、お問い合わせの件ですが、以前は浄瑠璃寺に行くことが出来ましたが、現在は養豚場があり行くことは出来ません。

 バス停名変更前は、観光客が多数降車されて、迷うようなバス停名の変更の依頼を奈良市より受けました。

 当社と致しましても、以前より浄瑠璃寺へは浄瑠璃寺行きのバスを案内しておりましたので変更させて頂きました。

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奈良交通株式会社
乗合事業部
お客様サービスセンター
主任 東田行三
奈良市大宮町1丁目1番25号
℡ 0742-20-3100

奈良交通に再質問

タイトル
Re: お問合せの件
日時
2015年1月26日(月) 午後6時36分
発信者
******

奈良交通
乗合事業部
東田様

はやばやのご回答感謝いたします。

さて、件の養豚場ですが、奈良市土木管理課からは、養豚場の敷地の間に奈良市が所有する里道があり、本来は市民が自由に通行できるとの回答を得ております。

奈良市からの要請で停留所名を変更されたとのことですが、どの部署のどなたからの要請だったのかご教示いただけないでしょうか。

以上よろしくお願いいたします。

※本メールは、停留所名を元に戻してほしいという意図ではありません。市の要請とすればどの部署が要請したのかを知りたいと考えております。

奈良交通からの回答

タイトル
Re: お問合せの件
日時
2015年2月3日(火) 午後5時34分
発信者
奈良交通(株) お客様サービスセンター

****** 様

 返信が遅くなり申し訳ございません。

 お尋ねの件ですが、奈良市交通政策課・奈良市観光振興課よりの要望でございました。

 以上、よろしく取り計らい願います。

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奈良交通株式会社
乗合事業部
お客様サービスセンター

       主任 東田行三
奈良市大宮町1丁目1番25号
℡ 0742-20-3100

奈良交通からの回答を受けて奈良市交通政策課に質問

タイトル
[質問]奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。
日時
2015年2月4日(水) 午後1時2分
発信者
******

お世話になります。
貴課にうかがいたいことがありメールいたしました。

平成25年3月17日、奈良交通の「浄瑠璃寺南口」停留所が「中ノ川東」に改称されましたが、奈良交通に理由を確認したところ、貴課より改称するよう要望があったためとの回答を得ました。

参考)
http://www.narakotsu.co.jp/news/news_0455.html

そこで、貴課に質問がございます。

奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。

以上ご回答よろしくお願い申し上げます。

奈良市交通政策課からの回答

タイトル
Re:[質問]奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。
日時
2015年2月5日(木) 午後0時23分
発信者
奈良市交通政策課

****** 様

奈良市交通政策課です。

お世話になります。

この度のご照会についてでございますが、本件につきましては奈良交通㈱が命名していた旧「浄瑠璃寺南口」バス停留所で降車された観光客が、浄瑠璃寺にたどり着けず迷われることが多く、周辺住民の方々のご好意により、度々自家用車で送迎される事案が多発したことから、周辺住民の方々が奈良交通㈱宛てに対応を要望されておられたとの事です。

 しかし、奈良交通㈱からの回答がされなかったことから、奈良市に相談がよせられ、その要望内容について奈良交通㈱で対応いただくよう依頼したものです。

バス停留所の名称変更権限を持つ奈良交通㈱に聞きましたところ、社内で検討した結果、名称変更を判断されたとのことです。

ご返事が遅れて、申し訳ありませんでした。

奈良市交通政策課に再質問

タイトル
Re:[質問]奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。
日時
2015年2月5日(木) 午後1時38分
発信者
******

奈良市交通政策課 御中

ご回答ありがとうございます。

中ノ川、東鳴川の方に停留所名変更についてうかがったことがありますが、そのようなお話は初耳です。
いつの間にか変えられていたとの認識でした。

さて、旧浄瑠璃寺南口から北へ、浄瑠璃寺に向けて道があります。この道は途中まで私道ですが、私道の持ち主は一切通行を制限していません。その先は奈良市の里道となっており、県境から先は木津川市の里道となっております。

迷われる方が多いということでしたら、バス停に小さな地図をつけたり、浄瑠璃寺に向かう道沿いに道標を立てるという対応もあり得たかと思います。

奈良交通からは、交通政策課と観光振興課から、停留所名変更の要請があったと聞いております。

停留所で降りた方が迷わないよう道標を立てる方が、観光振興に役立つように思うのですが、なぜ停留所名変更という対応になったのか、そのあたりの事情がおわかりでしたらお答えください。

浄瑠璃寺南口ルートを残した方が、当該停留所近くには実範上人御廟塔や応現寺があり、地域の魅力を伝えるきっかけにもなったでしょう。浄瑠璃寺南口を利用すると、加茂駅から浄瑠璃寺へ向かうのではなく奈良市側から浄瑠璃寺に入るということで、奈良市の観光地へも立ち寄る可能性が高いルートとなります。

お忙しいところ申し訳ありませんが、以上お答えいただけましたら幸いです。


以降、奈良市交通政策課からの回答はありません。

奈良交通からの回答を受けて奈良市観光振興課に質問

タイトル
[質問]奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。
日時
2015年2月4日(水) 午後1時2分
発信者
******

奈良市 観光振興課 御中

お世話になります。
貴課にうかがいたいことがありメールいたしました。

平成25年3月17日、奈良交通の「浄瑠璃寺南口」停留所が「中ノ川東」に改称されましたが、奈良交通に理由を確認したところ、貴課より改称するよう要望があったためとの回答を得ました。

参考)
http://www.narakotsu.co.jp/news/news_0455.html

そこで、貴課に質問がございます。

奈良交通の停留所「浄瑠璃寺南口」を改称するよう要望した理由をお聞かせください。

以上ご回答よろしくお願い申し上げます。

奈良市観光振興課からの回答

タイトル
お問合せメールへの回答について
日時
2015年2月10日(火) 午後3時19分
発信者
奈良市観光振興課

****** 様

このたびは、奈良市へお問合せをいただき、誠にありがとうございます。頂戴いたしました内容について、観光振興課より回答いたします。
奈良交通「浄瑠璃寺南口」停留所の改称要望理由についてのお問合せでございますが、奈良市から奈良交通様に申し上げた理由として、浄瑠璃寺に奈良から向かわれる利用者より、「浄瑠璃寺南口」で降りた場合、近くに浄瑠璃寺が無くて迷ったというケースが多く発生したためです。停留所名が利用者にとって勘違いを生む要因となりました。更に、近隣の方が浄瑠璃寺への案内をお客様に求められるケースも多くあり、近隣の方にとって負担になっているためです。以上の内容を奈良交通様へご連絡させていただきました。

最後になりましたが、****** 様の今後ますますのご健勝をお祈りするとともに、引き続き、奈良市政に対しましてご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

奈良市観光振興課
℡0742-34-5135

奈良市観光振興課に再質問

タイトル
Re:お問合せメールへの回答について
日時
2015年2月10日(火) 午後3時49分
発信者
******

奈良市観光振興課 御中

ご回答ありがとうございます。

中ノ川、東鳴川の方に停留所名変更についてうかがったことがありますが、近隣の方が案内を頼まれ負担になっているという話は初耳です。

さて、旧浄瑠璃寺南口から北へ、浄瑠璃寺に向けて道があります。この道は途中まで私道ですが、私道の持ち主は一切通行を制限していません。その先は奈良市の里道となっており、県境から先は木津川市の里道となっております。

迷われる方が多いということでしたら、バス停に小さな地図をつけたり、浄瑠璃寺に向かう道沿いに道標を立てるという対応もあり得たかと思います。

停留所で降りた観光客が迷わないよう道標を立てる方が、「観光振興」に役立つように思うのですが、なぜ停留所名変更という対応になったのか、そのあたりの事情がおわかりでしたらお答えください。

浄瑠璃寺南口ルートを残した方が、当該停留所近くには実範上人御廟塔や応現寺があり、地域の魅力を伝えるきっかけにもなったでしょう。浄瑠璃寺南口を利用すると、加茂駅から浄瑠璃寺へ向かうのではなく奈良市側から浄瑠璃寺に入るということで、奈良市の観光地へも立ち寄る可能性が高いルートとなります。浄瑠璃寺南口から浄瑠璃寺までは1キロもありませんので、道標さえあれば10分ほどで浄瑠璃寺にたどり着きます。

このルートを利用する観光客が多かった頃は、浄瑠璃寺南口を終点とするバスが出ており、中ノ川地区の方々にとっても重要なバス路線だったと聞いております。現在では浄瑠璃寺南口からのアクセスが観光ルートと見られなくなったため、バスの本数が減らされていっそう不便になりました。地域住民のためにもならず、観光にも貢献しない、停留所名変更という対応を選択されたのには、何かよほどの理由があるのだろうと拝察いたします。

加茂側には「浄瑠璃寺口」というバス停がありますが、こちらの方がよほど浄瑠璃寺から遠い位置にあります。しかし、遠いのに名前が紛らわしいということで問題になったことはありません。

お忙しいところ申し訳ありませんが、以上お答えいただけましたら幸いです。

奈良市観光振興課からの回答

タイトル
お問合せメールへの回答について
日時
2015年2月20日(金) 午前10時47分
発信者
奈良市観光振興課

****** 様

前回、奈良交通が運行する路線バス停留所の名称変更(「浄瑠璃寺南口」から「中ノ川東」、平成25年3月17日)について、当課がその改称を奈良交通株式会社に対し要望した理由のお尋ねを頂戴し、その回答として「利用者の誤解・誤認識の頻発、およびこれに伴う周辺住民への問合せ増加による各所への負担を考慮したため」とご説明させていただきました。そして、さらに今回「なぜ停留所名変更という対応になったのか」とのお尋ねを頂戴いたしましたので、観光振興課より回答させていただきます。

当市が奈良交通株式会社へ要望した内容は前述のとおりでございます。その後、どのような経過で停留所名を決定したのかは、最終的に奈良交通株式会社の判断となりますので、当市では詳細については分かりかねます。誠に申し訳ございませんが、当市といたしましては、前回の回答以上にお答えできる内容はございません。

 たびたびお問い合わせを頂戴し、本市の観光行政に対し熱心なご興味とご懸念をいただいておりますこと、誠にありがとうございます。引き続き奈良市政へのご理解を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

奈良市観光振興課
℡0742-34-5135

奈良市観光振興課に再質問

タイトル
Re:お問合せメールへの回答について
日時
2015年2月20日(金) 午前11時54分
発信者
******

奈良市観光振興課御中

ご返答ありがとうございます。
お答えになっていないように思います。

当方がお伺いしましたのは、なぜ観光振興課が、観光客が迷うと理由であるなら道標や地図の設置という手段があり得たのに、そうした方法をとらず、停留所名変更を奈良交通に要請したのか、ということです。

奈良交通が停留所名を変更したのは、奈良市からの再三の要請があったからとわかっております。

「周辺住民への問い合わせ増加による各所への負担」とおっしゃられましたが、バス路線を利用する中ノ川や東鳴川の近隣住民の意見は聞かれたのでしょうか。

当方では奈良市から地元自治会等にそういった相談があったという話は把握しておりません。
特定の誰かが、市へ何回も苦情の電話を入れたので、それをそのまま聞き入れたということはないでしょうか。

二点お答えください。下記は最初の質問とは別の質問であることにご留意ください。

*道標や地図を設置して観光客が迷わないようにすることを検討したかどうか。検討したならそれを採用しなかった理由。
*停留所名変更を奈良交通に要請する前に、中ノ川自治会などに相談したかどうか。

以上よろしくお願いいたします。

奈良市観光振興課からの回答

タイトル
Re:お問合せメールへの回答について
日時
2015年3月23日(月) 午後2時41分
発信者
奈良市観光振興課

****** 様

 奈良交通の路線バス停留所の名称変更に関するお問い合わせにつきまして、ご回答が遅くなりましたことお詫び申しあげます。お尋ねのありました二点について、改めましてお答えいたします。

 まず「道標や地図設置といった方法の検討」についてですが、これは、当該停留所から浄瑠璃寺に向かう経路が私道を通っていることを理由に見送ったものです。観光施設への経路案内において、仮にその私道権利者のご厚意で「通行を制限しない」との申し出があった場合においても、私道を含む経路を案内、あるいは看板等製作することは、市としてはできかねるためです。

 次に、奈良交通への連絡前に「自治会への相談をしたか」についてですが、自治会等への相談は行っておりません。市では、当該停留所に関する誤解が少なからず生じている状況を、一つの情報として奈良交通に対し申し伝えたということでございます。停留所が、市の所管施設名を冠しているような限られた場合を除き、市が停留所名の変更を「要請」することはございませんし、当該停留所の名称について私どもが「再三の要請」を行った事実もございません。

 たびたびのお問い合わせを頂戴し、本市の観光行政に対し熱心なご興味とご懸念をいただいておりますこと、誠にありがとうございます。今後とも奈良市政へのご理解を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

奈良市観光振興課
℡0742-34-5135

奈良市観光振興課に再質問

タイトル
Re:お問合せメールへの回答について
日時
2015年3月23日(月) 午後8時13分
発信者
******

奈良市観光振興課御中

ご回答ありがとうございます。
依然として疑問がつきませんので、下記についてお答えください。

たしかに、旧浄瑠璃寺南口から村田養豚場の少し手前まではテラサキ不動産の土地となっておりますが、その先は赤田川を渡るところまで、奈良市の里道となっています。迷いやすいからとのことでしたが、私道区間は一本道なので、ただ北上するだけです。私道では迷いようがありません。

迷う場所は養豚場の敷地の間を抜ける里道部分です。ここは奈良市の里道ですから、養豚場の敷地の間を抜ける道の入口に道標を建てることになんら問題はないはずです。道標を立てることを検討したのであれば、当然この場所に道標を立てることをまず思いつくかと思います。なぜ村田養豚場の間を抜ける道に道標を立てて、問題を解決する方法をとらなかったんでしょうか? これだけで問題はほぼ解決したと思います。

また、村田養豚場の敷地の間を抜ける里道が通行しにくい状況があるから迷いやすいわけです。里道が通行しやすくなるよう隣接地所有者に指導するよう、土木管理課に要請はされなかったのでしょうか。

さらに言えば、私道のすぐ西にも尾根筋に里道があり、この里道も本来は養豚場方面へ通じています。途中で道がわかりにくくなっているものの、草刈りなどすれば通りやすくなるでしょう。

もし本当に道標を立てることを検討されたのでしたら、奈良市土木管理課の地図に載っている里道なのですから、上記代替路となる里道のことも当然ご存知と思います。私道が一本道なので必要ないと思いますが、里道のみを使って浄瑠璃寺へのアクセスを確保することも可能です。

奈良交通に、名称変更を依頼していない、という件については、再度奈良交通に問い合わせております。前回、奈良交通からは交通政策課と観光振興課から名称変更を依頼されたとの回答を得ておりますので、どういった行き違いがあるのかわかりしだい、改めて質問させていただくこともあろうかと思います。

今回お聞きしたいこと。
*私道は一本道であり迷わない。迷いやすいのは奈良市の里道となっている区間である。里道に道標を立てなかったのはなぜか。
*隣接地所有者の実質的な占用によって里道が迷いやすくなっている状況を是正するよう土木管理課に依頼したか。
*私道を避ける必要があるなら、私道に沿って里道もある。私道云々というのであれば、こちらを整備しなかったのはなぜか。

以上よろしくご回答ください。

奈良市は「要望」していないと言っていることについて問い合わせた結果返ってきた奈良交通からの回答

タイトル
停留所名の変更について(ご返答)
日時
2015年3月27日(金) 午後5時50分
発信者
奈良交通(株) お客様サービスセンター

******ご担当者様

 この度は、お問い合わせ賜りありがとうございます。

 お客様サービスセンター長の米田が回答させていただきます。

 この度、浄瑠璃寺南口停留所名の変更につきまして、2月3日付の当社からの返信で奈良市交通政策課・奈良市観光振興課よりの「要望」とお答えいたしましたところ、奈良市観光振興課様からの回答が「当該停留所に関する誤解が少なからず生じている状況を一つの情報として、奈良交通に申し伝えた」との返信があったとのことでございますが、実情は、奈良市様に「何らかのご意見(当該バス停に関する誤解)」が寄せられ、奈良市様から停留所名を変更することの「検討の依頼」がございました。

 当社は奈良市様からそうした依頼があったということは奈良市様からの「要望」であったと解釈しておりましたので、「要望」と返答させていただいた次第であり、「検討の依頼」と訂正させていただきます。

 当時の担当者によりますと、奈良市様からの検討の依頼を受け、実際、浄瑠璃寺への道がどういった状況であるのかを確認いたしましたところ、道が途中で養豚場の敷地内に進入し、作業用の重機も往来しており、だれが見ても「これ以上奥へ進めない」状況であり、このような状況でお客様への案内に「浄瑠璃寺南口」は不適切であると判断したためです。また、奈良市様から依頼をいただく前にもバスをご利用の観光客から運転手に対し、「浄瑠璃寺へ行こうとしたが道が途切れいて、戻ってきた」とのご意見も頂いておりました。

 なお、「奈良市から再三の要請を奈良交通に対して行った事実」につきまして、当社への「検討の依頼」は1度のみでございました。

 停留所名変更につきましては、自治会の同意を得ることもございますが、原則は当社の判断で変更しており、前述のような状況でございましたので、自治会様にはお話しておりませず、当社の判断にて変更いたしました。また、名称を変更をしたことについて、その後、地元自治会やご乗客からご意見を頂いたことはございませんでした。
以上を回答とさせていただきますので、よろしくお願い申しあげます。

 
奈良交通株式会社
 乗合事業部
 お客様サービスセンター
  センター長 米田 佳弘
 奈良市大宮町1丁目1番25号
 ℡ 0742-20-3100
 Noriai.cs<somebody@on.the.net>narakotsu.co.jp

奈良交通に返信

タイトル
Re: 停留所名の変更について(ご返答)
日時
2015年3月27日(金) 午後6時22分
発信者
******

奈良交通株式会社
乗合事業部
お客様サービスセンター
米田様

ご回答ありがとうございます。
たいへん参考になりました。奈良市役所の言う「検討の依頼」は「要望」とは違うということなのですね。

ところで、養豚場の敷地の中に入って行くように見える道は、奈良市の所有する里道であり、本来は奈良市が通行できるようにするよう養豚場に指導しなければなりません。実際、ほんの十数年前までは誰もが歩ける道でした。奈良市は養豚場による里道の占用を許し、この里道の管理を完全に放棄しています。その上で、御社に検討の依頼をして来たわけです。

本来であれば、御社からも奈良市に対し、観光道でもある里道を誰もが安心して通行できるようにするよう要望していただきたかったところではありますが、奈良市から「検討の依頼」が来ている以上、そうした対応をされなかったのもやむを得ないことと思います。

ことの経緯がよくわかりました。
感謝いたします。

奈良市観光振興課からの回答

タイトル
お問合せメールへの回答について
日時
2015年6月1日(月) 午後0時49分
発信者
奈良市観光振興課

****** 様

 奈良交通の路線バス停留所「中ノ川東」から浄瑠璃寺へ向かう道に関するお問い合わせにつきまして、ご回答が遅くなりましたことお詫び申しあげます。お尋ねのありました三点について、お答えいたします。

 「①里道に道標を立てない理由」、「②土木管理課に現状の是正を依頼したか」、「③里道を整備しない理由」ですが、当課としては、奈良市内から浄瑠璃寺へのアクセス方法として、観光客の利便性、安全性を考え、既に整備されているJR・近鉄奈良駅から浄瑠璃寺行きのバスルートを案内しておりますので、新たなアクセスルートとして当該里道に道標を立てる又は道を整備していく予定はございません。

 2月初旬のお問い合わせの当初、奈良交通が運行するバス停留所の名称変更について、その理由と経緯をお尋ねでした。その後、道標や地図設置の検討有無、地域自治会との相談有無等のお問い合わせを頂戴し、これらは、当該停留所に関し、当課が奈良交通に申し伝えるまでの経緯上のこととして、回答させていただき、その内容は概ね次のとおりでございました。

①当該停留所について、奈良交通株式会社に対し、浄瑠璃寺への徒歩経路をめぐり利用者の混乱が少なからず生じている状況について、申し伝えた。
②あくまで市が認識している状況を奈良交通に対し申し伝えたものであるため、地域自治会への相談等は特段行っていない。
③当該停留所における混乱の解消手段として、道標や地図設置の検討は行っていない。なぜならば、当該停留所から浄瑠璃寺に向かう経路は、市からの案内経路として適切でない。

 当課といたしましては既にお答えした、以上の内容が全てでございます。このたび頂戴したメールでも、「疑問がつきない」とのことでしたので、直接ご来庁いただければ対応させていただきます。今後とも奈良市観光行政へのご理解を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

奈良市観光振興課
℡:0742-34-5135

奈良市観光振興課に再質問

タイトル
Re: お問合せメールへの回答について
日時
2015年6月1日(月) 午後1時12分
発信者
******

奈良市観光振興課御中

ご返信ありがとうございます。
前回とおっしゃることが変わっておられます。

前回までは「浄瑠璃寺南口」から浄瑠璃寺へ向かう道が私道であるため、道標や地図の設置による解決を見送ったとされておいででした。

これに対し私の方から、私道は一本道であって、道に迷うのは里道部分であり、道に迷いやすいのであれば里道の通行を確保するよう土木管理課に要請するべきことを指摘いたしました。

ところが今回のご返信で、私道云々などは私の話に合わせただけで実のところ一度も検討したことはなく、最初から奈良交通に対し、停留所名変更を「実質的に」要請したのだとわかりました。それでしたら何の疑問はありません。はじめから、大した調査をすることもなく、適当にクレームをたらい回しにされたのだとわかります。実に奈良市らしい効率的なご対応と感服致しました。

もしそうではなく、本当に別の対応を検討されたのでしたら、一週間以内にご返信ください。ご返信のない場合は、ろくに調査も検討もせず、単にクレームをたらい回しにしたと認めたものと判断致しますし、今後の対応を検討する上での資料といたします。

ところで「あらたなアクセスルートとして当該里道に道標を立てる又は道を整備していく予定はございません。」とありますが、当該里道は「あらたなアクセスルート」ではございません。奈良交通のバス停名が「浄瑠璃寺南口」だったことからも明らかです。古くはこちらがメインルートでした。通る人が少なくなっていたことは事実ですが、村田養豚場による里道の占用と、奈良市土木管理課の不作為、奈良市観光振興課の実質的要請によるバス停名変更が、アクセスルートの機能を保っていた里道の荒廃を決定的にしました。

ともあれ貴課に、地元地域の観光振興に配慮した対応を考える気がなかったことがよくわかりました。

参考までに3月の木津川市議会の議論を付記致します。木津川市では浄瑠璃寺南口方面から奈良へのルートを見直す動きがあります。今後大仏鉄道同様に、奈良市と連携し観光開発をしていこうという話が出て来る可能性もあると思いますが、貴課におかれましても、本地域を見捨てると言うこれまでの方針にとらわれず、市境を越えた協力体制の構築を柔軟にご検討いただきますよう、伏してお願い申し上げます。

平成27年(2015年)3月の木津川市議会で次のような質問と答弁がありました。

そが
 歴史的意義のある加茂町「当尾の里」を世界遺産にする運動に取り組むべきです。その為には、奈良坂・般若寺から中の川を経て浄瑠璃寺に至る歴史的意味を持つ古道が、現在、東鳴川で人為的に通行不能になっているのは大いなる損失です。この古道をハイキング道として整備する事が不可欠です。

生活環境部長
 貴重な歴史的遺産を保持する当尾地区の意義は充分認識しているが、文化庁や京都府から地域全体の自然景観や歴史的景観が必ずしも文化遺産として維持されているとは考えにくく困難であると聞いて居る。

建設部長
 この道は、養豚場の衛生管理区域設定により、通行禁止看板が設置されている。その看板の撤去を奈良県家畜保健衛生所から養豚場に指導して頂くよう申し入れており、通行について家畜保健衛生所と協議を行っていく。

そが
 奈良時代からの歴史や文化を語る上で、東大寺の荘園的立場にあった当尾地域は重要な位置になっています。特にこの古道は様々な文献にも記録が出てきています。しかし近年、こういう県境は人の目が行き届かないのを良い事に荒廃が進んできています。このまま放置して無くしてしまうにはあまりにも損失が大きすぎると思っての今回の質問です。
 世界遺産に登録された島根県にある石見銀山の発掘跡もまた大変寂れた場所だったと伺いました。それを長い運動の末に世界遺産登録を勝ち取られたと言う報告を拝聴しました。町の宝物というのは、こういう所にある物だとつくづく思い知らされました。

市長
 この地域は本当に素晴らしい所だと本気で思っている。世界遺産にしていきたい思いはある。木津川市というのは奈良を支えていた地域だと思う。今現在は、大仏鉄道の件で奈良市と連携しているが、今後は文化財等も一緒に取り組めないかと言う思いを持っている。現在通行不能になっている場所についても、残念な思いをしているので、奈良市の方にしっかりと申し入れをしていきたいと思う。

そが
 何をするにも難しいのは理解しています。しかし、一つずつ解決していくことで先が見えてくると思います。今回、大仏鉄道の遺構が残った事は大きな意味があると思っています。
 通行不能になっている場所は、文献を見ても当尾村から中の川を経て奈良に至る主要道として使われていたことが明白です。此所は、法定外公共物里道となっています。木津川市が法定外公共物管理条例に基づいて、村田養豚場の敷地を抜ける里道について、その境界を確定し里道上にあった工作物を数年がかりで撤去させたことは大いに意義のあることでした。残念ながら、現在も通行できる状況にはなっていませんが、木津川市としては奈良市に対して法務局に筆界特定手続きを申請するように申し入れ、直ちに原状回復するように指導させるべきです。

建設部長
 特定筆界制度については、手続きの一つとして認識はしている。京都府側、奈良県側という線はあるが、協議の一つとして申し入れしたい。

そが
 木津川市の大きな財産を失う事にならないように、ぜひ、そうして下さい。世界遺産登録を目指して皆で頑張っていきたいと思います。

木津川市側からは再三にわたり、市として奈良市と奈良県に申し入れを行っていますが、奈良市と奈良県からは完全に無視されています。以上参考になりましたら幸いです。